2013年度:新人教育担当になった話 その1

今回のエントリーは、自分で読み返してみると生々しいところが多々あり
どれだけ大変だったかを物語っている内容です。
そのため
「新人教育担当なんてやりません」という人がいましたら
続きは読まない方がいいかもしれません。

逆に
「新人教育担当になって教育してみたい!」
「新人教育担当となりました」という人がいましたら
ぜひ読んでください。実体験を共有しましょう。


↓ここから、新人教育担当になった話です。
自分の会社は、内定が決まった時から3月末まで「内定者研修」というのを行なっている。
課によってやることは様々だが(サーバ構築やスマホアプリだったり)自分の課は
例年通り、Javaをメインとした研修を行った。

まぁ、情報学科の人だったため、そんなに苦労せずに進めることができた。
※それでも良くも悪くも「学生レベルのプログラミング」だったため、
指摘事項はそれなりにあったが・・・

基本的に自分の会社は「自社で3ヶ月研修」ということはせず、
現場に入れるのであれば、新人でもすぐに現場に入れることが普通だ。
そこで新人でもできるタスクがあれば、すぐに業務に取り掛かることができる。
もちろん、業務なので新人でもお給料がもらえる。
今年は、現場に入ったが業務は行わず、自社メンバーで
考えた新人研修を実施できるということになった。
※研修なので、現場からお給料がもらうことはない。

現場の機材や場所を借りつつ、研修を行わせもらうことは
とてもありがたいことで、現場のプロジェクトマネージャーに感謝するばかりである。

しかし、ここからが問題となった。
問題点としては以下の通り。
1.自分は、初めての新人教育担当
2.課として新人研修のプランがまったくない(自分で作れるという良い点ではあるが・・・)

自分も今の会社に新人として入ったが、研修プランというのはなく
いきなり現場の業務を行ったこともあり「新人研修」というのが
しっくりきていない状態である。
また、初めての新人教育担当ということもあり、何をすればいいかわからない状況だった。

さすがに初めての新人教育担当なので、上長もいろいろと
一緒に考えてはくれるが、決定権や道筋はこちらに一任している
感じであり、それがまた大変だった。
しかも、ここをうまくやらないと3ヶ月後、戦力として十分ではないと
今の現場を新人が外されてしまう可能性もあったり。
さらに新人の「仕事に対する姿勢」についてうまく教育できない恐れもある。

さて、ここで新人に最初に必要なものはなにか?
上長や会社のメンバーにいろいろと議論を交わした結果、以下の通りとなった。
1.上司から言われたのが「ビジネスマンとしてるスキルとマナー」
2.一緒に現場に行っている自社メンバーから言われたのが
  「プログラマとしてのWebシステム作る上でのスキルセット」
上記の事をどう教え込んでいくのが問題だと考えた。

1.について
実際にあったものとしては
こちら側から今日やることを提示してみる
「1日できるところまでやってみました!」
『1日だと認識誤りあったらどうするんだろう?』
「確かにそうですね・・・」
『よし、今日はこれをやってみて。』
『認識のズレがあると怖いから途中で声かけて報告してね』
定時1時間前になり
「全部できたので見てもらってもよいですか?」
『昨日とあまり変わらないような・・・』

これを上司に話したら「ゴール(途中のゴール)というのが見えていないからでは?」と指摘を受けた。
「新人とはこういうものなのか・・・」と愕然としたのをはっきりと覚えている。

そのため、アドバイスをもらった内容としては
各タスクとタスクの時間をこちらから提示してもらい、
その通りにできたかできなかったを報告してもらう。
そしてできた場合、内容の理解を聞いてみたりする。
できなかった場合、自分から問題点やリカバリー方法を提示してもらう。

「なるほど」と思った。
まず、こちらから「時間の使い方」や「新人が報告できる形」にするということを考えた。
また、自分の訓練にもなる。
もし、新人じゃない部下ができても、まず部下を知らなきゃならないため
まずはどういう人間かを見るために必要なことだと感じた。

2.について
課としての方針があれば、それに則ってやればいいと思っていたが
それすらない状態でありゼロから作られなければならない状態である。
確かに自分はあるものから発展して作ることを入社したときからやってきたので、
その経験がなかった。
いい経験と言えば聞こえは良い。しかし、今この瞬間はとても大変だった。

自社メンバーに打ち合わせでいろいろアドバイスをもらい、最もな意見が出てきてうれしい限りだ。
しかし、「そんなことも考えられなかった」自分に嫌気が差したのも紛れもない事実だ。
「自分の考えってなんて浅はかなんだろう」とわかっている人がいればその人に
やらせればいいじゃんと思ってしまったほど落ち込んでしまい、憤りを感じてしまった。

でも、結局担当となったので、意見をもらった上で自分で研修を考えなくてはならない。
自分が今の段階で道を作れば、来年は課として楽になってくれるはずだから。
ゼロから作ることの大変さを身をもって感じた。

以上が4月から2週間ぐらい経ったまでの話である。

続きは次回のエントリーで書きます。