【書籍】GILT(ギルト)という本を読みました。
はじめに
ひとりのプログラマとして、技術書を読み漁るのもいいですが
ビジネスにコミットしていく上でビジネス書も読まないとダメだな
と思い、書店の「起業コーナー」を眺めていると以下の本を発見しました。
GILT(ギルト) ITとファッションで世界を変える私たちの起業ストーリー
- 作者:アレクシス・メイバンク,アレクサンドラ・ウィルキス・ウィルソン
- 発売日: 2013/04/18
- メディア: 単行本
ハードカバーであり、結構なページ数だったので
読めるか心配だったのですが、内容はそこまで小難しくなく
書かているようなので、朝読書をメインに読み続けました。
5月終わりぐらいに読み終えて、得られるものが結構あったので
読書メモとしてここに書く。
読書メモ
スタートアップのメンバーとして
スタートアップのビジネスは、1人ひとりが臨機応変に判断し
柔軟に独創的に行動して、いくつもの役割を果たすことが大事。
反対意見
反対意見は価値がある。
否定的意見と計画していたことを照らしあわせて検討した。
否定的な見方をする人の耳障りな意見や疑問に
耳を傾けることで、起こりうるあらゆる状況が想定できるだけでなく
潜在的なライバルがわかってくる。
人脈
立ち上げ準備時の人脈ネットワークを作る。
人付き合いが苦手な人でも、アドバイザー、客の紹介
取引先を探す労をとってくれる支援者を自分の人脈リストの中に
少なくても、2,3人は見つけておくこと。
スタートアップに重要なこと
スタートアップにとって、1番重要なのは
プレゼンテーション、自分の見せ方にこそ投資をする。
強烈な第一印象を与えることにお金を使わないといけない。
エンジニア
エンジニアが「この人のために仕事をしたい」と思うような
リーダーシップとカリスマ性を備えたトップがいることが大事である。
トップクラスのエンジニアを採用し、採用者に満足して働いてもらうためのノウハウ。
- 前もってふるいをかける
オフィスで会う前に筆記試験を受けさせる。
仕事のスピード、経験と技術スキルを判断するためだが試験をするのは、
スキルよりむしろ人柄を見るほうが大きい - エンジニアとしての能力だけでなく、企業文化に合う人を採用する。
直近3ヶ月間に手助けしてくれる人より、今後2〜3年勤めて、会社に貢献してくれる人を待望する。
面接の時には、エンジニアとしての優秀さと、一緒にやっていける人柄かを五分五分で見る。 - 外部に誇れるテクノロジー・ブランドをつくり上げる
トップクラスのエンジニアに来てもらうためには、トップクラスのエンジニアが在籍し、すばらしい問題解決能力を
発揮している会社として認められることが重要。大きな会議のスポンサーになり、講演したり、ブログを開設して、
エンジニアの質の高さを示す。こういう形でアピールすることにより「一緒に働きたい、仕事に興味がある」と言う人が増える。 - トップクラスの才能を引き入れるための工夫を凝らす
最高のエンジニアは職探しなんてしない。口説き落とすには、オフィスに呼んで気軽におしゃべりしたり、
エンジニアに引き合わせたりすることが役立つ。 - 創造する時間を与える
エンジニアを本来の仕事以外のことで悩ませてはいけない。エンジニアが関心を持つ製品の開発に、
長時間にわたって邪魔されずに集中して取り組めるようなハッカソンを定期的に開催したりする。
トップに立つ人へのアドバイス
- 怒りを感じたときには絶対に人と話さない
大きく深呼吸して、むずかしい話ができる準備が整うまで気持ちを落ち着かせる。 - 取り返しのつかない失敗はないと覚えておくこと
一生懸命に働き、かなりの能力もある人が下す決断は、いいことが悪いほうを上回るもの。
失敗から立ち直るには、いさぎよく失敗を認め、どうすれば取り戻せるかをすばやく説明し、そして行動すること。 - 相手に花を持たせることも忘れない
完勝はいつもいいことだとは限らない。 - 何が人を発奮させるかに気づく
数字を見ると興奮する人もいれば、創造的な仕事に満足感を得る人もいる。
どんな仕事に高いモチベーションを持つかは、人によって違う。年齢や性別では決めつけられない。
人を理解するための唯一の方法は、何が相手を動かすかを理解しようと働きかけ、一緒に時間を過ごすこと。 - 内なる声に耳を澄ます時間を取る
どんなに多忙でも一人きりになる時間を取る。精神を落ち着かせることがある。
ノート一冊持っていかず、ただ座って、とりとめのないことを考える。
そんなときに、放置しておいては解決できない問題について、ベストなアイデアを思いついたりする。
まとめ
スタートアップについて書かれた内容だったので、エンジニアについても
しっかりと書かれていたのでかなりためになりました。
特に上に書いたエンジニアの採用に関しては頷ける人がたくさんいると考えています。
結局「新しいことをやりたい」と思ってもなかなかできず
いざそのチャンスが来た時も準備できておらず「どうしよう」となってしまい
動けない人では意味がないです。
また、社内で新規事業が立ち上がりそのチームのメンバーとして動くことに
スタートアップと似た何かがあるように思います。
ちなみに本の中に書いてあったことですが
2008年とかそのぐらいの話なのに、立ち上げ時はRuby on Railsを使う
ということになっていたようです。
やはり、Ruby(Ruby on Rails)はビジネスと密接しているなぁと思いました。